食育ソムリエのおべだふり〜冬野菜「大根」を食べて、冬を乗り切ろう!!
- 2019年02月10日(日) 19時31分10秒
- 食育ソムリエのおべだふり
- なし
暦の上では春となりますが、まだまだ寒さが厳しく春を感じるには少し遠い気がしてならない今⽇この頃です。体調管理をしっかりして毎⽇元気に暮らしていきたいものです。今回は、何かと⾷卓に登場する⼤根についてご紹介したいと思います。
大根は、子どもからお年寄りまで老若男女問わず食される身近な食材です。そんな大根にはでんぷんの消化酵素であるジアスターゼという成分がたっぷり含まれています。日本の食卓によく見る「ごはんにたくあん」という組み合わせは理にかなったものであり、昔の人は胃がもたれたり、胸やけするときは大根おろしを活用したそうです。大根おろしのイソチオシアネート類という辛味成分は時間が経つほど消失します。おろすタイミングで、辛味をある程度調整できるというわけです。
大根は95%近く水分で、生にはビタミンCやミネラル類や食物繊維も多く含まれていますが、火を通すとジアスターゼやビタミンCが失われてしまうため、煮た大根にはその効果は期待できません。また、大根の葉はビタミン、ミネラルの宝庫と言われるほどの立派な緑黄色野菜なので捨てずに利用しましょう。
2月17日は「千切り大根(切干大根)の日」です
切⼲⼤根の⽣産は2⽉に最盛期を迎えます。野菜の乾燥の中でもっとも⾝近な切⼲⼤根ですが、⼿作りをして、昔の⼈の保存の知恵、乾燥の成り⽴ちをお孫さんやお⼦様と⼀緒に体験してみましょう。
切干大根の作り方
①大根を太さ7~8㎝角×7~8㎝の棒状(320g)に切る。切り方はもう少し太めでも半月切りでもお好みで切る。厚みがありすぎると乾くのに時間がかかるのでさっとゆでて水分をある程度ぬいておくとよい。
②盆ざるなど通気性のよいものに、①を重ならないように広げ、日が当たる風通しのよいところに干す。夜は室内に取り込む。
③一週間後、もとの1/15以下(20g)になる。この間、しわがよってくるほど甘味が増すなど、観察と味見の体験を是非してみてください。カラカラに乾いたらビンや缶に入れて保存する。
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